不安、嫉妬、怒り、不愉快、苦しい、悲しい……
ネガティブな感情を抱いている自分って嫌ですよね。思い切った行動ができたらいいのに不安で今一歩踏み出せないとか、こんな嫌な感情を持つなんて、なんで自分はこんなに器が小さいんだろうとか、自分を否定してしまうことありますよね。
ネガティブな感情を否定するというより、そんな感情を持った自分を嫌悪して、自己肯定感が下がってしまいそうです。
嫌な気持ちってどういうふうに処理したらいいんでしょう。
今回ご紹介する本は、ネガティブな感情との付き合い方を教えてくれます。
『ネガティブな自分のゆるし方』大野萌子著 2024年 クロスメディア・パブリッシング
ネガティブ感情のトリセツ
自分の感情を見つめる
感情を受け止める
著者はネガティブな感情は悪いものではないといいます。
ネガティブな感情は、前もって準備をして不安を軽減したり、失敗を回避したりするのに役立つからです。さらには成長を促してくれるものでもあります。
だからネガティブ感情を無くそうとか消えてほしいとか思わなくていいのです。
感情の良し悪しは判断せず「今わたしはこんな感情だな~」と、いったん受け止めるのです。
不安の9割が起こらない
「こんなことが起こったらどうしよう」と、未来に対して不安の感情が起こるのを「予期不安」といいます。これは過去の経験からまた同じようなことになるかもしれないと想像することで起こります。
さまざまな不安が玉突きのように連鎖して次々に不安が膨れ上がっていくのも自分の想像力が頭の中で作り上げているだけのことです。アメリカのある大学の調べたところ、その不安の9割は実際には起こらなかった、対処できるでベルの問題だった、というデータもあります。
完璧主義を見直す
まじめで向上心のある人ほど「こうでなければ」という思いにとらわれています。
「0か100」「正か誤」「善か悪か」と白黒はっきりさせたがったり、理想の高い完璧主義だったりします。そして、そうできなかった自分を責め自己肯定感を下げてしまうということがあるのです。
世の中には「曖昧さ」があると思って「そこそこで良し」と気持ちを緩めてみると自分の感情との付き合い方も変わってくるでしょう。さらには自分の意見を変えるという柔軟性も出てくるかもしれません。
自分軸で生きる
この人に嫌われたらどうしよう。思ったことを言ったら友達関係が終わってしまうかもしれない。失敗したら職場での評価が下がってしまうかもしれない。そう思って言いたいことも言えない、正当と思える行動も思いとどまってしまうことはよくあることです。
しかしそれでは自分の行動の決定権がまるで自分ではなく他人にあるかのようです。厳しく言えば、判断を他人に委ねているといえるかもしれません。
自分で人生を選択するということは、他人の意見に振り回されず自分の責任で物事を判断し、決定することです。
他人より自分を見る
長年の友達と話が合わなくなるのは当然のことと言えます。お互い違う人生を生きて「ライフステージ」が変わるからです。時には関係を解消することが必要な時もあるでしょう。
他人に意識が向きすぎていると、その人の優秀な部分、得をしていることに目が行きがちです。「自分は何ができているのか」に注目して、他者との「比較」を辞めれば嫉妬や悔しい気持ちから解放されて心が楽になるでしょう。
失敗したときや物事の成果が上がらないとき、つい自分を責めてしまいがちなら自分に優しくすること(セルフコンパッション)を心がけましょう。「自分の好きなところ」「今日できたこと」を意識して探してみると、ネガティブな感情に隠れて、できている部分、いいところが思いのほかたくさんあることに気づけるはずです。
まとめ
ネガティブな感情は危険回避のための人間に備わる機能。悪いものではなく、そして消えることはありません。だからこそ、自分の負の感情を見つめ、認識することは、その感情を自分の行動の根拠にしないための対処なのです。
この本で言いたいことは、自分はどうしたいのかを知り自分軸の生き方を見つけることをお勧めする、ということではないかと思います。
- 「親孝行」という概念に縛られる必要はない。親から離れるべき時だってある
- 今の仕事がつらい、仕事量が多すぎる。そんな場合は転職活動をしてみる。実際に転職しなくてもほかの働き方があると知るだけでも気持ちが楽になる
- 友人の成功を素直に喜べず嫉妬してしまうのは、「比較」しているから。「観察」して真似したい部分を取り入れる
- 共感力の高い「エンパス」の人は苦手な情報をシャットアウトして、夢中になれることを探す
- 歳を取ったと悲観するよりキャリアの棚卸をして自分が今できることを把握する
など、対人関係、職場、街中、人生においてなど、83の具体的シーンで陥りそうなネガティブ感情との向き合い方を解説してくれます。
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読み終えて
間違えて嗤われたくないから発言しない、という事例があったのですが、耳が痛い話です。妙で小さなプライドですよね。やっぱり私は完璧主義のようです"(-""-)"
完璧主義の自覚があるのでこのブログも自分の思う7割ぐらいの出来でもアップロードするように心がけてます。完璧にしてたらきっと、いつまでも記事が増えない(>_<)